今日見たやつ

できるだけその日に書きたいが、大体今日見たものの感想を書いていきます。

美術館の感想「大吉原展」

美術館や博物館などたまにしか行きませんが、一応吉原が近所といえば近所なので、歴史を知っておいても損はないかなということで行ってきました。

GW中なのでめちゃ混んでいたらどうしようかと思いましたが、実際のところ入場時に少し並んだものの、10分もしないで入ることができました。入場した後も映像で説明しているところは多少人だかりはできつつ、混みすぎて展示物一つ見るのも苦労、ということはありませんでした。

今どきはわざわざ音声ガイドを借りなくても、アプリをDLしてガイドを購入すれば自分のスマホ+イヤホンで音声ガイドを聞けるのですね。非常に便利だと思いました。その音声ガイドを聞きつつ一通りの展示物を見て回って大体2時間程度でした。

美術に明るくないので素人の感想ですが、全体的な展示物は喜多川歌麿といった私でも名前を聞いたことがあるような画家の浮世絵が多く展示されており、解説を交えてファッションや和歌といった文化の中心地だったらしいことがわかります。吉原に客としてやってくる男性たちが、陸路ではなく、船を使ってやってくるのが粋であるとされていたなどは興味深かったです。

また、絵と比べればごくわずかですが、おそらく明治か大正期における当時の写真が展示されており、浮世絵と比べれてものすごくリアルに感じることができました。確かに、そこにこれらの文化があったんだろうなと。

展示の順路の終盤のほうで、働く女性たちの日常について、とくに過酷な環境でもあったことなども解説されており、過酷さゆえに店に火をつける放火がしょっちゅう起こっていたこともわかりました。ただそのたびに復興はしているようで、いかにこの場所が重要視されていたかが伝わりもしました。

 

どうやら、今回のこの展示に関して、吉原という場所・歴史を肯定するのはいかがなものかという批判もあったようですが、そこにそういった文化・歴史があったことは事実としつつ、展示物や解説からそれを肯定するような意図は感じられなかったかなと思いました。

なかなかこういったテーマで開催する展覧会はないと思うので、よい経験になりました。

なお、写真は物販で買ったステッカーです。